競艇では、女性選手しか出場しない大会が頻繁に開催されています。

ここ数年で高くなった競艇人気と同様に女子戦の人気も高くなっています。

ですが、競艇ファンの間では「女子戦は予想が難しい」というのが共通の認識となっています。

そこで今回は、競艇の女子戦のおすすめの買い方と予想方法の仕方を紹介していきます。

スタートが早い選手に注目する

競艇の女子戦の予想が難しいと言われる最大の理由が「スタートタイミングのバラつき」です。

女子戦を見た事がある人なら分かると思いますが、男性選手のみのレースと比べると女子戦は、スタートにバラつきが出やすいといった特徴があります。

なので、スタートがバラついた時に、有利になる艇と不利になる艇を考えれば予想の精度が上がるというわけです。

トップスタートを決める選手が有利

スタートがバラついた時に最も有利な艇は、もちろん「トップスタートを決めた艇」ですよね。

競艇は、他の艇よりもスタートが早いだけでかなりのアドバンテージを得られます。

逆にスタートが遅れてしまった艇は、1マークの攻防で完全に後手にまわる事となるので、かなり不利になります。

なので、女子戦で軸を探す時は「各選手のスタートタイミング」に注目するのが基本となります。

平均STは無視!スタート展示を参考にする

各選手のスタートタイミング(ST)を比較する時に、出走表には記載されている各選手「平均ST」を参考にしている人も多いと思います。

もちろん、その行為自体は間違いではありませんし、多くの競艇ファンが利用しています。

しかし、女子選手の平均STはあまり参考になりません。

男女混合のSGやG1で活躍している一部のトップ女子選手は、STにバラつきがないので参考にする事が出来ます。

ですが、それ以外の女子選手は、同じ節間で平均STよりも早くスタートをした次の日にドカ遅れをするといったケースが頻発しています。

要するに女子の平均STは「毎回これぐらいのタイミング」ではなく、「極端に早い時と遅い時の平均タイミングがこれぐらい」だと考えた方が無難です。

なので、出走表の平均STでなく、スタート展示のタイミングを参考にしましょう。

また、調子の良し悪しを判断するためには、節間STを活用するのもおすすめです。

女子戦は「まくり」が決まりやすい

女子戦の特徴の1つとして「まくり」が決まりやすいというのも有名です。

全選手の決まり手出現率と女性限定の決まり手出現率を比較すると、

イン逃げ率が下がり、まくり率が上がる

といったデータがあるようです。

そのデータを活用して、まくりを得意とする選手に注目するのも女子戦攻略のポイントの1つとなります。

スタートがバラつくからまくりが決まる

女子戦でまくりが決まりやすい原因として、先程解説した「スタートがバラつきやすい」といった点が挙げられます。

スタートがバラつき、内側の艇が凹むと凹んだ1つ外側の艇は、1マークまでにコースを内側に寄せる事が出来ます。

その結果、自分より内側の艇を飲み込み、1マークを先頭で旋回出来るようになります。

スタートのバラつきとまくりの決まりやすさは関係があるんですよ。

2コースまくりの出現率が高い

全体的にまくりが決まりやすい女子戦ですが、特に「2コースまくり」の出現率が高くなっています。

まくりと言えば、助走で勢いをつけたダッシュ勢のイメージがあるという人も多いと思いますが、女子戦では2コースに注目です。

実は、1コースは他の艇を参考にしてスタートをする事が出来ないので遅れやすいといった特徴があります。

女子戦では、1コースの選手がドカ遅れをするシーンも珍しくありません。

1コースのスタートが遅れると、2コースが実質インコースとなる事から、まくりでの決着が増えるという事です。

女子戦の予想をする時は、各選手のスタートタイミングと一緒に2コース選手のまくり率にも注目してみてください。

2コース差しは減少傾向

女子戦は、2コースまくりの出現率が上がるのと逆に「2コース差しの出現率が下がる」といった傾向もあります。

単純にまくりの出現率が上がっているのか、差しを得意とする選手が少ないのか、どちらかは判断する事は出来ません。

2コースの選手の過去半年・1年の決まり手を確認して、差しの出現率が極端に低い選手は1マークでまくる可能性が高いと判断しても良いのかもしれません。

女子戦のおすすめの買い方

ここからは、筆者が考える女子戦でのおすすめの買い方をいくつか紹介します。

自分の予想に迷った時や自信がない時は、参考にしてみてください。

イン信頼の時は「1号艇とスタートが早い選手」

インコースの選手がしっかりと逃げられると判断したレースでは「1号艇-スタートが早い選手-全」がおすすめです。

何度も言うように、女子戦はスタートが揃いにくいので、スタートタイミングが早い選手が有利となります。

スタート展示でドカ遅れをしていない、節間のSTが安定している選手が2着候補となります。

もちろん、各選手の技術力の差も予想に反映しなければいけませんが、とりあえずはスタートが早い選手を候補に入れておくと安心です。

3着を全通りにしている理由としては、女子戦は混戦になる可能性が高く誰が3着になってもおかしくないからです。

デビューしたばかりの新人選手や極端に勝率が悪い選手以外は、しっかりとカバーしておいた方が無難だと考えます。

2コースまくりは「2-1=全」

1号艇の選手の勝率や調子が悪い、スタートで遅れそうと判断した場合は、基本的に「2コースまくり」となります。

2コースも遅れそうだと予想した場合は、最もスタートが早いと判断した選手を頭(1着)にすればOKです。

競艇は、まくられた選手は舟券に絡みにくいと言われていますが、女子戦ではなぜかまくられた1号艇が3着以内に残るケースを見かけます。

なので、まくる艇を1着に固定して2着3着を1号艇+全通りにした買い方となります。

まくりでの決着は、イン逃げに比べて2着3着が荒れやすいので、思わぬ高配当をゲット出来る可能性を秘めた買い方でもあります。

1号艇以外に気になる艇があれば、購入点数は増えますが「2-1・○=全」といった買い方もおすすめです。

各レース場の特徴・傾向を考慮する

女子戦は荒れやすいと言われていますが、各レース場の特徴や傾向は、全選手のデータとほとんど違いはありません。

イン逃げが決まりにくい戸田競艇場や江戸川競艇場では、何が何でもイン逃げを信頼するのは危険だという事です。

女子戦の特徴である、スタートがバラつく、まくりが決まりやすいといった傾向に各レース場の特徴・傾向を加味する事が女子戦での収支アップに繋がります。

時間のある時に、よく買うレース場の特徴・傾向を勉強するのもおすすめです。

まとめ

荒れやすいと言われている競艇の女子戦ですが、意外とシンプルな特徴と傾向があります。

今回紹介した2つの特徴を知っているだけでも、かなり予想に役立てられるはずです。

また、今回は女子戦でのおすすめの買い方を2つ紹介しました。

イン逃げとまくりの2パターンなので、予想に迷った時は自分の予想に近い方を参考にしてみてはいかがでしょうか?

女子戦にしかない特徴や効果的な買い方は、数多く存在します。

女子戦を楽しみながら、自分だけの攻略法を探すというのも競艇の楽しみ方の1つです。

競艇の女子戦の収支が安定しないと困っていた人、荒れると聞いて舟券購入を躊躇していた人は、ぜひ今回の記事を参考に女子戦を楽しんでみてください。