競艇には「女子戦」と呼ばれる、女性しか出場していないレースが頻繁に行われています。
可愛い・綺麗な女性が豪快にボートを操る姿に魅了される人が続出しているようです。
実際に、女子戦はSGやG1といった大きな大会には及びませんが、かなりの売上があると言われています。
そんな女子戦を見ていると「あれ?なんか荒れやすくない?」と感じた事がある人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は競艇の女子戦が荒れる理由を考察してみました。
競艇女子が荒れる理由はスタートが安定しない
競艇の女子戦が荒れると言われる最大の理由「スタートが安定しない」だと考えています。
出走表に記載されている「平均スタートタイミング(ST)」と「節間の平均スタート」に大きな差が生じている女子選手が目立ちます。
そう、女子選手は男子選手と比べると、スタートがかなり不安定な選手が多いといった特徴があります。
そもそもの平均STが全選手の平均STよりも低い選手が多く、基本的に「女子はスタートが遅れやすい」といった認識を持つ競艇ユーザーも珍しくありません。
競艇で1着になる、舟券に絡むには「ST」がかなり重要ですよね?
多くの女子選手がスタートにバラつきがあるので、荒れやすくなるんだと考えられます。
スタートの修正が出来ない選手が多い
スタート展示ではドカ遅れをしていたのに、レース本番ではキッチリスタートを決めてくる選手も多くいます。
しかし、その選手のほとんどが「男性選手」となっています。
レース本番でスタートにバラつきがあったレースの展示情報を見てみると、ドカ遅れをした選手の多くはスタート展示でもドカ遅れをしていたりします。
要するに、レース本番前に行ったスタート展示のズレを修正出来ない選手が多いという事です。
もちろん、STの修正が苦手な男性選手も多くいます。
しかし、男性・女性で分けた時に、女子選手の方がスタートタイミングが遅かったり、修正が苦手な選手が多い傾向にあります。
どれだけターンが上手い選手、良いモーターを引いた選手でも、スタートでドカ遅れをしてしまうと、舟券に絡む事がかなり難しくなります。
女性戦が荒れる原因は、やはりスタートの不安定さが要因の1つとなっていると考えて良さそうです。
トップスタートを決めた選手が圧倒的に有利になる
スタートがバラつきやすい女子戦では「トップスタートを決めた選手(艇)」が最も有利になります。
女子全体の平均STがあまり早くない、さらにスタートが遅れてしまう選手が多いので、トップスタートさえ決めてしまえば、楽にまくりが決められます。
実際に、女子戦で好成績を残している女子レーサーのトップ層は、スタートにバラつきが少ないといった共通点があります。
もちろん、旋回技術や状況判断能力も優れている事も大切ですが、女子戦で舟券を購入する時は「トップスタートを決められるかどうか」も予想に含めた方が収支が安定しそうです。
体重が軽いからターンが流れやすい
競艇では、男子選手と女子選手の「最低体重」が異なります。
男子が「52kg」、女子が「47kg」と、5kgの差が存在します。
モータースポーツでは、体重が軽い方が有利だと言われています。
全く同じ性能のモーターを使用した時に、体重が軽い方が最高速に到達するまでにかかる時間が短い等の理由があるようです。
競艇のレースも同様です。
同じタイミングで旋回をした直後は、体重が軽い女子選手の方が前に出やすくなります。
直線では、体重が軽い女子が有利ですが、ターンになると状況が一変します。
体重が軽いという事は、旋回時に遠心力で「ターンが流れやすくなる」と言われています。
実際のレース映像を見ると、全速旋回した女子選手の多くが外に膨れている事がわかります。
その結果、ぽっかりと空いた内側を人気の薄い選手が差して、高額配当になるといったある意味お決まりのパターンとなります。
体重が軽いと引き波の影響を受けやすい
体重が軽いというのは、ターンが流れやすいだけではなく「引き波の影響を受けやすい」といったデメリットも存在します。
前の艇が作った引き波に捕まった時に、男子よりもスピードが落ちているように感じた事はありませんか?
体重が軽いと引き波の上でバタついたりしやすくなります。
引き波を越えようとした選手の外側を綺麗にまくっていくという展開は女子戦の方が多いと言われています。
コース取りに積極的ではない
女子戦は、男子戦と比べると「前付けが少ない」といった傾向があります。
男子選手では、西島義則選手や深川真二選手等、積極的に前付けを行う有名なイン屋が数多くいます。
しかし、現在の女子選手の中に、生粋のイン屋はおらず、ほとんどの選手が内側の艇のピット離れが悪ければ内側に入ろう程度といった感じです。
なので、基本的に女子選手は枠なり進入のレースとなります。
どれだけ実力がある選手でも、外枠となる5・6コースでは、極端に成績が下がります。
しかし、実力がある選手は、5・6コースでも舟券が売れてしまいます。
その結果、本当は有利な内側にいる人気の薄い選手が舟券に絡み、高配当となります。
スタート直後の締め(絞り)も消極的
スタート前のコース取りだけではなく、スタート直後の「コースの締め(絞り)」に消極的な選手が珍しくありません。
内側のコースに寄せて絞るという行為は、まくりを決めやすくなりますが、抵抗されてしまうと外側に弾かれてしまうといったメリット・デメリットがあります。
抵抗された時に競り勝つ自信がなかったり、弾かれて大きく着を落とすのを嫌う選手もいます。
これは、レースの上手い下手に関係はありません。
人気を集めている選手が1着を取れるチャンスがあるのに、消極的な選択をしてしまった結果、舟券に絡めないといった最悪のケースが起きると配当が跳ね上がります。
得意不得意や調子の波が激しい
女子選手は、得意不得意なレースがハッキリしている選手がいたり、調子の波が激しい選手が多いと言われています。
各選手の全国勝率と当地勝率に大きな差が生じている選手も珍しくありません。
○○レース場では好成績を残しているのに、△△レース場では舟券に絡む事が少ないといった感じですね。
また、調子が良い時と悪い時の差が大きな選手もいます。
調子が良い時はどのコースからでも舟券に絡むのに、調子が悪いと1コースでも負けてしまう等が例として挙げられます。
得意不得意や調子の良し悪しを見極めるのが難しいといった点も女子戦が荒れる原因の1つと言えるでしょう。
女子戦は自信があるレースだけ勝負するのがおすすめ
女性戦が荒れやすいというのは、概ね間違いではありません。
一昔前に比べると、近年は人気決着になるレースが増えたといっても、荒れる要素は多くあります。
女子戦は、予想をするのが難しいので、手当たり次第舟券を買っているとドンドンお金がなくなるというリスクもあります。
女子戦は、予想に自信があるレースだけ勝負するのが無難です。
まとめ
今回は、競艇の女子戦が荒れる理由を考察してみました。
もちろん、この記事で挙げた理由が全てではありません。
まだまだ、他にも荒れる要素があるような気ももちろんしています。
これからも考察を続けて、女子戦が荒れる新しい理由を思いつけば記事にまとめていきたいと思います。