最近、競艇を始めたという人や競艇に興味を持ち始めたという人も多いのではないでしょうか?

実は、競艇は何の知識もなく始めてしまうと、ボロ負けする可能性が高いギャンブルです。

ですが、最低限の知識さえ覚えていれば、それなりに遊ぶ事が出来ます。

今回は、競艇初心者の人に「これだけは覚えておいてほしい!」という知識を解説していきます。

競艇は1号艇が圧倒的に有利

競艇で絶対に覚えておいてほしい知識の1つ目が「1号艇は圧倒的に有利」だという点です。

公式サイトの本日払戻金一覧を見ると、1/3以上のレースで1号艇が舟券に絡んでいる事がひと目で分かりますよね?

競艇は1号艇が有利だという点を軸にレース展開・結果を予想していくギャンブルとなっています。

1号艇の1着率は55%

年間の1号艇の1着率は、なんと驚きの「約55%」となっています。

これは理論値ではなく、ボートボーイが実際のレース結果を集計した数値です。

ですが、競艇初心者の人からすると、この55%が高いのか低いのか判断し難いかもしれません。

そこで、他の2~6号艇の1着率と比較してみましょう。

2号艇 約14%
3号艇 約12%
4号艇 約10%
5号艇 約5%
6号艇 約2%

となっています。

パッと見た数値だけでも1号艇が1着になりやすいという事が理解出来ますよね。

この数値は、あくまで「1着率」です。

舟券に絡む「3連対率」になると、さらにパーセンテージは上昇します。

競艇初心者で、どの艇から舟券を買って良いか迷った時は、まずは1号艇の舟券絡みから検討してみてください。

1号艇が勝てるかどうかは「選手」で決まる

レースで圧倒的なアドバンテージを持つ1号艇ですが、勝つためには「選手の技術」ももちろん必要となります。

適当に1号艇を絡めた舟券でもそれなりに的中させる事は可能です。

ですが、さらに的中精度を高めたいという時は、「1号艇に乗る選手」にも注目しましょう。

大まかな選手の良し悪しは、この後の「選手には階級がある」で詳しく解説するので、そちらを参考にしてください。

1号艇でしっかりと勝ちきる事が出来る選手がいるレースを選ぶのも初心者の人におすすめの競艇の楽しみ方です。

競艇は「フライングスタート方式」が採用されている

競艇のスタートは、陸上競技のように「よーいドン!」で始まるわけではありません。

競艇では、レースがスタートする時間(大時計が頂点を指してから1秒の間)に合わせて、スタートラインを過ぎる「フライングスタート」が採用されています。

ピットアウトからレースがスタートするまでの時間を「待機行動」と呼びます。

待機行動中は、かなり細かなルールがありますが、ルール内であれば自分の枠番よりも内側のコースを奪取する事も可能です。

選手によって、スタートタイミングにバラつきがある事で波乱を演出しています。

レース展開・結果を予想する時は、各選手のスタートタイミングを考える事がかなり重要となります。

各選手の平均スタートタイミングはしっかりと記載されている

初心者の人は気付いていないかもしれませんが、競艇の出走表にはしっかりと各選手の平均スタートタイミングが記載されています。

出走表の各選手の名前の横には「F・L・平均ST」といった項目がありますよね?

この「平均ST」が期間内の平均スタートタイミングとなります。

全選手の平均は「0.17」前後と言われています。

0.17よりも数字が大きい選手は、スタートが遅れがちという事です。

逆に、平均STが「0.15」以下の選手は、バッチリとスタートを決めてくれると判断する事が出来ます。

また、当該大会(節間)の平均ST「節間ST」を出走表や予想ページに記載してくれているレース場も多くあります。

出走表の平均STと節間STを比較する事で、当該選手のスタート勘が合っているのかズレているのかといった点を確認する事も可能です。

スタートタイミングは「風」が大きく影響する

全てのレースは屋外で行われている事から、基本的に「風」が吹いています。

無風状態でレースが行われる事の方が珍しくなっています。

競艇のボートは、風速1~3mといった少し風でも大きな影響を受けます。

どれだけスタートが上手な選手でも、強い風が吹けばスタート勘が狂ってしまうのも競艇の特徴の1つです。

出走表に記載されている平均STや節間STが早いからといって簡単に信用するのは危険です。

各選手のスタートタイミングを予想する時は「直前情報」にある「風向きと風速」も忘れずにチェックしましょう。

強い風が吹くレースは、それだけでスタートがバラバラになる可能性が高くなります。

競艇は選手に「階級」がある

競艇の出走表を見ると「B1」や「A1」といった見慣れない英数字が記載されていますよね?

これは「選手の階級(ランク)」を示していて「A1>A2>B1>B2」といった順になっています。

最も高い階級であるA1級は、全選手の30%しかなる事が出来ません。

A1級とB1級の選手では、腕の差がかなりあると考えて問題ありません。

舟券を買う時は当該レースにA1級の選手がいないか、どうかを確認しましょう。

B1級の中にひっそりとA1級選手が混じっている事も珍しくありません。

A1級選手の方がスタートタイミングが早い

A1級選手とB1級選手の違いとして最初に挙げられるのが「スタートタイミング」です。

トップレーサーであるA1級選手の多くは、平均STがかなり早くなっています。

先程も解説した通り、全選手の平均STは0.17前後です。

一方、A1級選手の平均は「0.15」と言われています。

中には「0.12」といった毎回ギリギリを攻めるスタートの上手いA1級選手も存在しています。

競艇で1つでも順位を上げるためには、しっかりとスタートを決める必要がある事から、A1級の選手の方が平均STが早くなっています。

ターン技術や状況把握能力にも大きな差がある

もちろん、A1級の選手は「ターン技術」や「状況把握能力」もずば抜けています。

スピードをほとんど落とす事なくターンマークギリギリを旋回する、「ここしかない!」といった小さなスペースに艇を持っていく技術を持っています。

一般的なB1級選手が前を走っていたのに、ターンをした時に後ろから来たA1級選手にアッサリと抜かれてしまうというケースも多々あります。

平均STやモーター評価がほとんど変わらないという時は、選手の階級に注目する事をおすすめします。

モーターの調整力にも違いがある

競艇のレースで使用しているモーターは全て同じ規格となっていて、各選手は前検日に抽選で得たモーターを自分好みに調整していきます。

この時の「調整力」も階級によって大きな差が出ると言われています。

モーター履歴や連対率が悪いダメなモーターでも、A1級選手が調整をすると性能がいっきに上向くといった事も珍しくありません。

モーターをどう整備すれば良くなるのか、見抜く力があるのもA1級選手の証です。

「A1だけど、モーター連対率が低いから舟券に絡まない」と考えていると痛い目に遭うかもしれないので注意しましょう。

まとめ

以上が、競艇初心者に覚えておいてほしい知識となります。

「1号艇が圧倒的に有利」「フライングスタート」「選手の階級」の3つの知識があれば、初心者の人でもそれなりに舟券を的中させられるはずです。

舟券がなかなか当たらないという人は、今回の記事を参考にしながらレース結果の予想や舟券購入をしてみてください。