香川支部所属の選手のホームとなるのがボートレース丸亀です。

香川県の北側、瀬戸内海に面した立地となっています。

一昔前までは、インが強いレース場として本命党のファンから人気を集めていましたが、近年はインが弱くなっていると言われています。

今回は、そんなボートレース丸亀の特徴や予想のポイント、さらにおすすめの選手を簡単にまとめました。

潮の影響を受けやすいレース場

ボートレース丸亀の最大の特徴は「潮の影響を受けやすい」といった点です。

瀬戸内海に面した海水面のレース場で、満潮と干潮は1日2回入れ替わります。

潮位差の最大が約3mとかなり大きく、レースをする時間帯で有利なコースが大きく変わると言われています。

コース内への潮の出入りは、ピット横となっていて満潮に向かう時は追い潮、干潮に向かい時は向かい潮が発生しています。

潮の流れと風の向きによっては、かなりスタートを決めるのが難しくなります。

満潮時はインが有利、干潮時はアウトコースが有利

満潮時は、水面が高くなる事に加えてうねりも発生します。

干潮時と比べるとかなり乗りづらい水面となる事から、全速旋回をすると転覆する危険性が出てきます。

その結果、インや内側のコースが有利になります。

一方、水面が安定する干潮時は、全速旋回がしやすいスピード勝負になり傾向があります。

満潮時と比べると機力任せの全速旋回で内側の艇をまくりに行く選手が増えます。

干潮時は、イン勝率が極端に下がるというよりもアウトコースが勝ちやすくなるといった方がイメージは近いと思います。

1マークの振りが大きく枠なり進入が崩れやすくコースレイアウト

丸亀のコースレイアウトの特徴として「1マークの振りが大きい」といった点が挙げられます。

1マークの振りが大きいとスタート直後の1周目1マークで艇間が狭くなり過ぎないので、アウトコースが全速で旋回する事が可能となります。

インが有利な状況は変わりませんが、1マークの振りが小さいレース場と比べると、アウトコースからでも様々な攻め方が出来ます。

また、ピットが斜めになっている事や2マークまでの距離が長い事も丸亀の特徴の1つです。

ピットが斜めになっている事で、各コースから2マークまでの距離が同じになっています。

他のレース場と比べると若干ではありますが、枠なり進入が崩れやすい傾向があります。

普段は前付けをしない選手でも、他の艇が隙を見せればスッと内側のコースに進入する事も珍しくありません。

瀬戸内海から吹く向かい風が多く、追い風は少ない

丸亀は、瀬戸内海に面している事から海風が吹きやすくなっています。

レース時に風が吹かない「無風」が1年に1回ない事も珍しくなく、3年間無風状態がなかった事もあります。

最も多いのが、瀬戸内海から吹く向かい風で全体の「約55%」を占めています。

一方、追い風が吹く事は少なく、全体の「約25%」でした。

追い風に慣れていない地元の選手も少なからず存在するので、追い風が吹いているレースは地元選手だからといって過度に信用しないようにしてください。

また、2021年現在、1マーク側には防風ネットが設置されています。

しかし、2マーク側には防風ネットがなく、どちらかというと2マークの方が荒れやすくなっています。

決まり手にバラつきがあり、逃げに次いで成績が良いのは差し

丸亀のレース決まり手は、多少バラつきがあります。

最も出現率が高い逃げは「52.9%」で全国13位とほぼ平均値です。

しかし、まくりになると「11.9%」と全国平均の「14.3%」と比べるとかなり低くなっています。

まくり差しは、逃げと同様に全国平均程度でしたが、差しと抜きは全国平均よりも高くなっていました。

丸亀の2コース巧者や差し巧者がいるレースは、2号艇(コース)に注目すると良いでしょう。

丸亀で抜きが多い理由は、先程解説した防風ネットの設置です。

防風ネットのない2マーク付近は、風の影響を受けやすく全速旋回をしようとするとターンが外側に流れやすくなります。

ターンが流れると内側に差すスペースが生まれ、小回りをした後続艇に抜かされるといったケースが多くなっています。

2コース1着率のみ全国平均を上回る

各コースの1着率を比較すると2コースの1着率のみ全国平均を大きく上回っています。

2コース以外の1着率は、全国平均とほぼ同じ数値です。

2コースの成績だけが良い理由として、風向きに関係なく安定した着順を残しやすいといった点が影響していると言われています。

中盤の6~8Rに企画番組を実施

丸亀でも他のレース場と同様に企画(シード)番組を用意しています。

12Rある中のちょうど中盤にあたる6~8Rが企画番組で内容は以下となります。

  • 6R 勝ち6→1・3・4号艇にA級選手
  • 7R 穴ガチ7→A級選手3名
  • 8R ガチガチ8→1号艇にA1級選手+2・4号艇にA級選手+進入固定戦

A級3名とB級3名に分けられているという共通点があります。

また、1着にインコースが得意なA級選手を配置する事で1着を絞りやすくしているという特徴も挙げられます。

基本的には、1号艇のA級選手を軸、残りのA級選手を相手としてレース結果を予想する事になります。

丸亀の予想は影響の大きい潮と風を先に考える

丸亀は、他のレース場と比べると潮と風による影響が大きくなっています。

また、1コースの1着率が全国平均程度なので「有利な1コースだから」という理由で信用する事が出来ません。

丸亀でのレース予想は、最初に影響の大きい潮と風の情報を集める事が重要となります。

昔程の強さがない1号艇は条件を満たした時のみ信頼

競艇歴が長いファンの人は、一昔前の丸亀のイン勝率の高さをご存知だと思います。

しかし、近年はイン勝率が下がっているので、条件を満たした時のみ1号艇を信頼するのが無難です。

1号艇を信頼する事が出来る条件として「満潮」と「風速2m以内」の2点となります。

丸亀の満潮時は、水面が不安定になりうねりが発生し、全速旋回が難しくなるのでインコースが有利です。

インコースの1着率が上昇する風速2m以内の緩やかな風であれば、さらに信頼度は上昇します。

しかし、どちらか1つでも条件を満たす事が出来なければ、インの信頼度はそこまで高くないので舟券購入を見送った方が良いかもしれません。

条件を1つしか満たしていないレースで1号艇を1着にする場合、枠番過去10走の勝率が「8.00」以上、全国勝率と当地勝率に大きな差がない選手が最低条件となります。

1周目1マークの旋回でギリギリ逃げ隊形になった際、技術がないと2マークでターンが流れて抜かれてしまう可能性がある事から、B級選手や当地勝率が低い選手はおすすめしません。

満潮と干潮で異なるレース展開を予想する

前記した通り、丸亀は満潮時と干潮時で全く異なる特徴が出てきます。

全速旋回出来なくなる満潮時は、基本的に1~3コースの選手が軸となります。

満潮時は、まくりが決まりにくくなる事から、本線は「12-123」が基本です。

干潮時の軸候補となるのが「3・4コース」です。

水面が安定して全速旋回が可能となるので、差しよりもまくり・まくり差しが決まりやすくなります。

機力の高い3号艇やダッシュスタートの最内となる4号艇に展開が向きやすくなり、本線は「134-1234」となります。

満潮時と比べると買い目が広がりやすくなりますが、風向き・風速の特徴を活用する事で1着2着を絞る事が可能です。

向かい風は1・2・4・5コース、追い風は1・3・4コースが強い

風速3m以下の緩やかな風の場合、向かい風が吹くと1・2・4・5コースの1着率が上昇します。

向かい風2m以下の場合だけ、4コースよりも3コースが有利になるという事を忘れないようにしてください。

5・6コースに関しては、向かい風が少しでも吹くだけで無風や追い風時より勝率がアップします。

5・6コース巧者がいるレースで向かい風が吹けばアウトコースが狙い目となります。

風速3m以内の追い風は、1・2コースの1着率が上昇します。

緩やかな追い風は、2コースの差しが決まりやすくなりますが、1コースの逃げ率も上がるので差し巧者以外は差しきる事が難しくなっています。

また、スタートタイミングが遅い選手は、3コースのまくりによって進路を塞がれてしまい着外になるケースも多発しています。

追い風時の2コースを買う時は、2・3コースのスタートタイミングの差に注意しなければいけません。

風速5mを超える強風が吹いた場合、風向きに関係なく1コースの1着率は大きく下がります。

特に、強い追い風時は1コース1着率が「15%」以上下がってしまうので1号艇を1着にする事が難しくなります。

強い向かい風の時は3・4・5コース、追い風の時は2・3・4・5コースと、どちらもセンター勢が有利になります。

丸亀と好相性なのは「峰竜太選手」と「井口佳典選手」

2020年丸亀で最も高い勝率を記録したのは、競艇・ボートレース界のスーパースター佐賀支部所属「峰竜太選手」です。

峰選手は、丸亀だけではなく数多くのレース場で勝率1位や上位を獲得しています。

そんな峰選手が最も高い勝率を記録したのが丸亀です。

2017年開催のSGオーシャンカップでSG初優勝、2020年開催のG1丸亀周年ではオール3連対での優勝といった記録を持っています。

峰選手に次いで高い勝率を記録したのが三重支部所属「井口佳典選手」です。

峰選手が「8.90」と異次元の勝率を叩き出していますが、井口選手の「8.51」も負けていません。

丸亀での優勝経験はありませんが、優出4回と安定した成績を残しています。

また、福井支部所属「萩原秀人選手」もおすすめです。

勝率は「8.44」と4位ですが、丸亀で優出4回優勝3回と峰選手に負けない相性の良さを発揮しています。

今回紹介した3選手は、全員「不得意な決まり手がないオールラウンダー」なので、どのコースからも1着を狙えるといった魅力があります。

まとめ

ボートレース丸亀は、海水面で潮や風の影響を大きく受けるといった特徴があります。

満潮と干潮では、全く違う印象を持っている選手も多くいる事から、レース前にはしっかりと潮情報を確認しましょう。

また、風向きによって有利となるコースがハッキリとしているので覚えておいて損はありません。

今回紹介した記事が気になったという人は、記事内のボートレース丸亀の特徴や予想のポイントを思い出しながらレース結果を予想してみてください。