競艇は少なからず天候に影響されるギャンブルです。一般的に天候が悪いと荒れる可能性が高くなると言われています。

特に風が強い日は注意が必要となりますが、悪天候のレースの予想は競艇歴が長いファンの人でも困難となっています。

今回は、風の強い日に競艇をする際のポイントを簡単にまとめてみました。

風が強い日はオッズ通りのレースにならないことが多いので、注意しましょう。

気象庁 Japan Meteorological Agencyで最新の風がおすすめです。

風向きと風の強さはレースに影響する

競艇・ボートレースの予想をする際に多くの人が気にかけているのが「天候」です。

晴れや雨といった天気ではなく「風の向き」と「風の強さ」を確認している人がほとんどです。

競艇では風が少しでも吹くと若干ではありますが、有利な艇が変わってくるので風向きと強さも忘れず確認する必要があります。

強い風は一般的には風速5m以上

競艇の「強い風」とは一般的に「風速5m以上」の事を指します。

風速5m以上になるとスタートライン付近にあるフラッグが大きく揺れている事がひと目で分かります。

風速5mを超えると風向きに関係なくレース結果は荒れやすい、人気決着になる可能性が低くなると言われています。

実際に全国様々な地域にある全24場で風速が5m以上のレース結果を見てみるとレース中最も有利だと言われている1コース勝率が下がり、他のコースの勝率が上がっている事を確認する事が出来ます。

風速5m前後であればそのままレースを続行する事も多いですが、強風による転覆を防ぐために風が強くなると「安定板」を取り付けてレースを行う事になります。

一方、風速4m以下になると風が強いという認識ではなくなります。

しかし、風速1mと4mではレースに与える影響が大きく異なる事から風に関する言及がなくても風向きや風の強さは確認するようにしましょう。

風向きと強さの調べ方

風向きと風の強さは簡単に調べる事が出来ます。

最も有名なのが「ボートレース公式ホームページの出走表」です。

出走表の「直前情報」の中に風向きと風の強さが記載されています。

また、各競艇場のサイトでも調べる事は可能となっています。

公式ホームページ同様に出走表の「直前情報」に記載されています。競艇場によってはサイトのライブ映像の近くに風向きと強さを表示している場合もあります。

しかし、公式ホームページも各競艇場のサイトも「リアルタイムの風向き・強さではない可能性がある」といった点に注意してください。

特に公式ホームページの直前情報はレース本番より10分以上前のデータである可能性が高くなっています。

残念ながらリアルタイムの風情報はインターネットでは得る事が難しいので直前情報の風情報を参考に本番レースの展開を予想する事になります。

風向きによる予想の基本を覚える

風の強さではなく風向きによってレース展開を予想する事も可能です。

基本的には「追い風(スタートラインから1マーク方向)」の場合は、インコースの優位性が向上します。

スロースタートになるインコースは、アウトコースと比べて助走の距離が短くスタート直後に最高速まで到達しにくくなっています。

しかし、追い風は加速を手助けしてくれるので無風から微風の時より最高速に到達する時間が短くなっています。

いつもより最高速に到達する時間が短くなる事でアウトコースにまくられる可能性が低くなります。

一方、「向かい風(1マークからスタートライン方向)」の場合は、逆にアウトコースの優位性が向上します。

向かい風が吹くとインコースの艇はいつもより最高速に到達するまでにかかる時間が長くなります。

しかし、じゅうぶんな助走距離が取れるアウトコースは向かい風が吹いていてもインコースの艇より早く最高速に到達出来るのでスタート直後にまくりやすくなります。

風向きより風の強さの方が重要?

現在は風向きより風の強さを重視する人の方が多い傾向があります。

モーターの性能が向上した事により向かい風が吹いていても一昔前よりも最高速に到達するまでにかかる時間が短くなっていると言われているからです。

さらに、風向きによる各コースの勝率よりも風の強さによる各コースの勝率の方が大きな差があるとも言われています。

風が強い日は「風の強さ>風向き」を優先してレース結果を予想する方が無難なのかもしれません。

風が強い日のおすすめの買い方

風が強い日・レースの予想を苦手としている人も多いと思います。

風の強い日・レースは普段とは異なる予想や舟券の買い方が求められるからです。

風が強いレースを無風のレースと同じ条件で予想する事は不可能です。無風と同じ条件で予想したレース結果と実際のレース結果は大きく異なるでしょう。

風が強い場合のレース予想には「モーター」と「セオリー」、舟券の購入は「購入点数を広げる」といった3点が必要となります。

モーターとセオリーの重要性

風が強くなると影響が出るのは艇だけではありません。無風の時と比べると波が高くなりやすくなっています。

高い波を乗り越えるにはパワーのあるモーターが必要となります。各競艇場にあるモーターはどれも同じスペックですが1つ1つ個体差が生じます。

良いモーターは引き波を乗り越えても大幅に減速しないだけではなく、風が強い日の高い波も乗り越えやすくなります。

モーターの善し悪しは出走表に記載されている「モーター連対率」を比較する事で大まかに判断する事が可能です。

モーター連対率が高ければ高い程、パワーのある良いモーターの可能性があります。

もう1つの「セオリー」は、上記で解説した「風向きによる予想の基本」となります。

風向きはあまり関係ないと言われていますが、風が強くなるとやはり風向きによる有利不利が生じます。

セオリーを活かす事で予想にかかる時間や購入点数を削る事が出来るようになります。

風が強くなると購入点数を広げた方が良い理由

普段は本命狙いで3連単でも購入点数を「6~10点以内」に抑えているという人も多いと思います。

しかし、風が強いレースは荒れる可能性が高く人気決着の割合が下がっています。

荒れるという事は各着順の絞りきれないという事でもあります。その状況で無理に購入点数を絞ると的中率と回収率が大幅に下がります。

風が強く荒れる要素の多いレースはいつもより購入点数を増やしても問題ありません。

実際に風速5mを超えるレースの平均配当は無風のレースより高く高配当にも期待が出来ます。

無理に絞って舟券を外すよりも購入点数を広げて高配当を取り逃がさないようにした方が的中率と回収率も安定します。

購入点数がいつもより増えても当たれば収支がプラスになるレースが多いといった点も風が強いレースの特徴です。

3連単4艇ボックスの24点前後が目安となります。

しかし、過度に高配当を期待する事は厳禁です。絶対に来ないと予想される組み合わせを買ったり、オッズの高さだけで選ぶ事はしないようにしてください。

まとめ

風が強い日の競艇で勝つには、いつもとは異なる予想方法や舟券の買い方が必要です。

風の強さを重視する人が多いですが、予想をする際には忘れず風向きによるセオリーを確認する事も忘れないようにしてください。

風が強いとレースは荒れる傾向があるので購入点数をいつもより広げる事もポイントの1つです。

今まで風が強い日・レースでなかなか勝てなかったという人は今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。