競艇で最も高配当が期待出来るのが3連単の「456ボックス」です。

競艇で不利と言われているアウトコースの3艇が1~3着を独占すると万舟になる可能性が高く一発逆転や宝くじ感覚で購入する人も多くいます。

そこで今回は、競艇の456ボックスが勝てるのかどうかをまとめてみました。

456ボックスは出現率が低いから配当が高い

1レース最大6艇でレースを行う競艇の3連単は全120通りです。

選手の腕やモーターの善し悪しで人気は前後しますが、アウトコースの456の3連単の組み合わせは人気があまり高くありません。

その理由は「競艇はインコース有利」だからです。全24場ある全てのレースは左回りに2~3周となります。

スタート時点で最も内側にいる1コースが自然と有利にレースを進める事が出来る事からインコース有利だと言われています。

実際に1コースの勝率は全てのレース場で最も高くなっています。

また、各コースの勝率も内側の艇から外側の艇になるにつれて下がっていきます。

ダッシュスタートでカドになる4コースであれば1着率は10%前後がありますが、最外の6コースになると1着率が5%を切ります。

6コースに関しては1着率だけではなく3着率も20~30%程度と他のコースに比べると3着以内に入る事すら難しくなっています。

インコース有利というセオリーが競艇ファンの中で完全に浸透しているので、どうしてもアウトコースが絡む舟券は人気が低くなります。

しかし、競艇は売上の75%を当たった人で山分けするというギャンブルなので人気がない組み合わせは当たった時に高配当になりやすくなっています。

3連単を購入する人のほとんどは内側の3艇を中心に舟券を選んでいます。

その結果、アウトコースのみの「456ボックス」はどの順番で来ても当たれば高配当となります。

456ボックスでも配当が低い場合もある

高配当に期待が出来る456ボックスですが、当たったのに配当が低い事もためにあります。

その多くは「アウトコースに強い選手が揃っている」事が原因となります。

基本的にはインコースが有利な競艇ですが、若手や階級の低いB級選手はインコース勝率が高くありません。

1コースに勝率が低い選手がいてアウトコースにA級選手が揃っているレースはインコース有利のセオリーに反してアウトコースに人気が集中します。

競艇のトップレーサーであるA1級選手はアウトコースからでも1~3着に入る実力を持っているからです。

456ボックスだからといって必ず高配当になるわけではありません。

456ボックスの出現率は約1%

456ボックスの出現率は「約1%」と言われています。100レース中1回出現するかどうかというレベルです。

各レース場では1日12レース1日で10~15場でレースが行われていると考えると1日に1~2回出現するかどうかといった計算になります。

全レース456ボックスを購入するとどうなる?

1日1~2回出現する計算となる456決着を当てるために「開催されている全レースで456ボックスを購入しよう」と考える人も少なからず存在します。

10場でレースが行われている場合、全部で120レース購入する事になります。

120レースで456ボックス(6点)各100円を購入すると合計購入金額は「7万2000円」です。

456決着が1回出現時は1的中あたり「7万2000円」、2回出現時は1的中あたり「3万6000円」、運良く3回出現した場合は1的中あたり「2万4000円」となります。

456決着をしても1回の払戻金額が7万円を超える事は滅多になく、全レースで456ボックスを購入してプラスを目指す場合は最低でも4回以上出現させなければ厳しいです。

また、今回は10場開催で計算しましたが、基本的には13場前後開催されています。

購入するレース場が増えると456ボックスが的中する確率は上がりますが、合計購入金額やプラスにするために必要な金額も上がるといった点に注意が必要です。

1場に絞って全レース456ボックスでプラス収支になる確率は10%を切る

レースが開催されている全レース場で456ボックスを購入するのではなく1場に絞って456ボックスを購入した場合、当日の収支がプラスになる確率は「10%弱」だと言われています。

「10回に1回プラスになればなかなかの成績では?」と感じてしまいますが残念ながらそこまで大きなリターンに期待する事は出来ません。

10回に1回のプラスには「プラス(儲けた)金額が1万円以下」も含まれるからです。

プラスになる時は必ず大勝ちする事が出来るのであればギャンブルとしては優秀かもしれませんが、せっかく10回に1回のプラス収支の金額が少ないと負けた時の負債を回収する事は出来ません。

全レース場の456ボックスよりも1日に必要となる軍資金は少ないですが、トータルで考えるとやはり賢明ではありません。

456ボックスが当たりそうなレースは予想不可能

456ボックスが当たりそうなレースに絞れば的中率・回収率が向上すると考えました。

しかし、456ボックスが当たりそうなレースは予想不可能だという結論に至ります。

456ボックスを買う理由が「大穴狙い」だからです。

456ボックスを購入する心理は、一発逆転や一攫千金を狙っているからですよね。

荒れるレースを見極める事が出来るならそもそも456ボックスに夢を託す必要がありません。

ガチガチの人気決着になりそうなレースの探す事は出来る競艇ですが、荒れると確信を持てるレースの予想は誰にも出来ません。

それでも456ボックスで勝負したい時は荒れる要素の多いレースを探す

それでも456ボックスで勝負をしたい時があると思います。

そんな時は適当にレースを選ぶのではなく「出来るだけ荒れる要素の多いレース」を探すようにしましょう。

荒れやすいと言われている戸田・江戸川・平和島の3場に絞ったり、風速が5mを超える悪天候のレースで舟券を購入する事をオススメします。

全国唯一の河川レース場である江戸川は、強い風が吹きやすい事に加えて潮の満ち引きもあります。

どれだけ荒れる要素が多いレースを選んでも456ボックスが的中する確率は数%しか上がらない、インコースが強いレース場で456ボックス勝負をするよりマシ程度に考えていた方が良いでしょう。

まとめ

一発逆転や一攫千金の宝くじ気分で購入する人が多い競艇の456ボックスですが、残念ながら出現率は1%程度しかありませんでした。

全レースで456ボックスを購入してもプラスになる可能性はかなり低いので勝つには適していない買い方と言えます。

実際に456ボックスを購入する際は、当たったらラッキー程度と考えて過度の期待はしないようにしましょう。